チンポマン 第三話 愛でぬりつぶす 暗稿

漫画

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痛みを抱え、愛で塗りつぶせ──『チンポマン』シリーズ全話レビュー

その突飛なタイトルだけで敬遠するのは、もったいない──。
『チンポマン』シリーズは、いじめ、自己否定、性の道具化、そして“ひとを守る”という行為の歪んだ成れの果てを描く、唯一無二のダークエロティック作品です。

作者・暗稿が描くこの物語には、ある種の「文学性」すら漂います。
過激なシチュエーション、ジャンルタグに隠れた繊細な心理描写、そして思春期という時代の残酷なリアリズム。
エロティックな装いの奥で、誰もが心に秘めてきた“汚れた願望”と“本物の後悔”をえぐり出す本作を、最新話から時系列を追ってご紹介します。

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■第3話『愛でぬりつぶす』──再生ではなく、再堕落の予感

少年院を経て、表面上は社会に戻ってきた清田智久。だが彼に与えられたのは、過去の罪を清算する“更生”ではなかった。
彼はまた、あの“役割”に引き戻される──そう、「チンポマン」として。

この第3話のタイトル「愛でぬりつぶす」は、非常に象徴的です。
それは本来、やさしさや救いを意味する言葉のはずが、この作品においてはまるで“自己正当化”や“愛の暴力”のように機能します。

かつて守ろうとした木内結は、もはや以前のような無垢な存在ではいられません。
彼女もまた、何かを失い、何かを受け入れた者として、智久の前に立ちはだかるのです。

この物語において、“愛”は万能薬ではありません。むしろ、過去を忘れるための麻酔であり、他人を操るための麻薬にすらなり得る。
智久は果たして、木内を守るために再び“チンポマン”に堕ちていくのか。それとも、その仮面を脱ぎ捨てる日が来るのか。

前2話に比べても心理描写の深さが際立ち、単なるエロティックな展開に終始せず、「人間が抱える罪と愛の矛盾」を抉り出すエピソードです。


■第1話『チンポマン』──“使われる”ことでしか居場所がない

シリーズの出発点となる第1話は、学園でいじめられ続ける主人公・清田智久の姿から始まります。
だが彼にはもうひとつの顔がありました。
それは、学園内の不良女子たちが仲間同士で制裁を加えるとき、性的な“道具”として使われる存在──“チンポマン”としての役割。

その役割は、表面上は「必要とされている」かのように見えますが、実態は人格を否定された搾取そのものです。
自分の意志など存在せず、ただ命令されるがままに体を使い続ける。
しかもその理由は、「顔が気持ち悪いからバレても恥にならない」という残酷な理由。

彼が唯一心を許す木内結という少女だけが、彼の心のよりどころでした。
だからこそ、彼は“秘密”がバレることを何より恐れるのです。

この第1話の魅力は、タイトルの下品さとは裏腹に、圧倒的な“自己否定”のリアルさにあります。
清田のような人物は現実にも存在するのではないか──そう思わせる筆致に、多くの読者が惹きつけられました。

レビューにも「救いがなくて胸が苦しい」「自分の黒歴史を思い出した」「悲しくてエロいのがクセになる」などの声が並びます。
まさに、「欲望」と「自尊心の欠如」が表裏一体となった一作。


■第2話『木内さんはオモチャじゃない!』──“選ばされる”という罰

第1話で明かされた木内への想いが現実になったかのように見える第2話。
清田は彼女を守るため、再び“竿役”として自らを差し出す選択をします。

だが、その行動は本当に木内のためだったのか?
「自分がやらなければ、もっと酷い相手と関係を持たされるから」という理由は、果たして正義なのか。

結果として、木内は精神的に追い詰められ、清田もまた“選んだはずの愛”に苦しめられることになります。
特に印象的なのは、ふたりが関係を結んだ後もどこかギクシャクとした空気が続く点。
これはまさに、愛が救いではなく“罰の上塗り”になっていることを象徴しています。

「快楽堕ち」ではない、「救いのない性愛」がここにはあります。
読者の多くも、「これで付き合うって何?」「この愛に未来はあるのか?」と戸惑いながらもページをめくったはずです。

そしてシリーズは、この苦い後味を抱えたまま、第3話の“再会”へと続いていくのです。


■シリーズ配信情報一覧

話数タイトル配信開始日ページ数価格(税込)ファイル容量試し読み
第3話愛でぬりつぶす2025/07/01(予定)未公開330円未公開未定
第1話チンポマン2024/12/0134ページ330円8.98MB8ページ
第2話木内さんはオモチャじゃない!2025/05/0144ページ330円13.4MB8ページ

■初回購入者限定クーポン&お得情報

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■総評──これは“エロ”ではなく“痛み”の物語

『チンポマン』シリーズが描いているのは、性的なシチュエーションに包まれた「孤独」「贖罪」「愛の暴走」です。

単なるハードな展開を期待する方には少し違うかもしれません。
むしろ、心に渇きを抱える人、救われたいと願っている人、過去に後悔を背負って生きている人にこそ刺さる作品です。

読後感は決してスッキリとはしません。
けれど、それでもなぜか目を離せなくなる。
そんな“ダークヒーロー”チンポマンの物語を、ぜひその目で確かめてください。

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